学習塾の経営×指導案の研究・開発
cog-labの指導案は、「忙しくて教材開発をする時間がない」「色んな教材を見てみたい」という教職員の方に向けて、学校内でもお使いいただけるように改良したものです。
学校での成績は「読解能力」「暗記力」「数的処理能力」で付けられます。この3つの能力の育成を、MI理論をベースに別の視点から育成する指導案としてお使いいただけます。
開発した指導案を、代表の小倉が自ら指導の現場で実践し、研究・開発したものを他の教員様でも使いやすい形に落とし込みました。また、当塾で使うたびに改善を繰り返し、常に生徒の状況に合わせてバージョンアップしております。
指導案のコンセプト
指導案のベースになっているMI理論(Multiple Intelligence理論)についてご説明します。
学校教育では言語的知能や論理数学的知能のみに重点が置かれている授業が多く、その範囲の知能でのみ評価されてしまいます。そして言語的知能や論理数学的知能の分野が苦手な子どもは「落ちこぼれ」として扱われてしまいます。
しかしそれに対して、心理学の世界的権威でハーバード大学教育大学院教授のハワード・ガードナー氏は、そうした「限られた分野・能力の指標だけで子どもの特性を判断するのは良くないのではないか?」と考え、「知能は単一ではなく、主に8つあり、人はそれらすべてを働かせて生活している。8つのうちどの能力が優れているかが、個性につながる」という考え方を提唱したものがMI理論になります。
MI理論の「8つの知能」
言語・語学知能 | 話をする、文章を書くなど、言葉を使って表現する能力 |
論理・数学的知能 | 計算や分析などに必要な論理的思考力 |
視覚・空間的知能 | 空間のなかで物事をイメージ・認識・表現できる能力 |
博物的知能 | 自然や環境に関心が高く、観察・発見・分類できる能力、自然と共存する力 |
音楽・リズム知能 | 音・リズム・メロディなどを認識し表現する能力、感受性 |
身体・運動感覚知能 | 身体を使った表現力 |
対人的知能 | 他人の感情や考えを理解できる力、コミュニケーション能力 |
内省的知能 | よい面・悪い面も含めて、自分を正確に理解できる力 |
cog-labでは、子どもの能力・特性をこの8つの知能から判断し、どのようにすれば「学習を意欲的に取り組めるか」、常に学習方法を深めてきました。MI理論を土台に授業を進めていく中で得た知見を、形にし、改良し続けたものがcog-labの指導案になります。
子どもたちの反応
農業体験や自然と触れ合う体験をすることで、「子どもたちの学習意欲が上がった」「性格が明るくなった」という精神的に良い効果があるという研究や論文は多数存在します。
実際に農業や自然を観察する中で得た知識と、学校の勉強を結びつけることで、学習意欲が上がり、『畑で使う知識や、自然の中で得た知識を使って、東大入試問題の過去問を解いてみる(高校3年生対象)』という授業では、多くの生徒が東大の過去問を解くことができました。
体験で得た知識を使い、日本の最高峰の大学入試の問題を解けたことで、「東大の問題ができたという自信」や「難しいことに挑戦する楽しさ」を感じてもらうことができました。
座学の苦手な生徒は、苦手意識が先立って勉強が「食わず嫌い」の状態になってしまっていることが多々あります。そうした生徒でも、座学とは違った視点で学ぶことの楽しさを感じてもらえる内容となっており、学習意欲を高められると自負しております。